今からでも遅くない! おにんにん短歌を詠む~入門編~

短歌とは、五七五七七の五句、三十一音を基本とした和歌の一種。季語は不要。

え? いいんすか? 自由に言葉を紡いでいいんすか?

履き違え熱暴走した言語野は、どこに行き着くのか。

それではさっそく、詠んでいきましょか!!!

おにんにんについては触れません。ご了承ください。

第一首

春来たり 一方おにんにんに蜜を塗って一晩、トンボが止まったよ

(評)春の到来を高らかに歌い上げた短歌。かと思いきや、蜜を塗り昆虫採集をする夏の場面へとジャンプする。時間の流れを気にせず、ただその瞬間の生を謳歌する様は、多忙な現代人への警鐘か。

第二首

昼下がり 君の痕跡 ポータブルおにんにん 文庫本の栞に 

(評)穏やかな日常は、少しばかりの陰を残して去りゆく。幾度もある別れを、大げさに捉えてしまう自らを恥じつつも、その日の名残を確かな思い出として本に残す。日々の生活こそが何より愛おしいのだと、我々に訴えかけてくる。

第三首

「お母さん! おにんにん、おにんにん!」 あらやだ、洗剤を買い忘れたわ 

(評)まず、買い物帰りの親子の情景が頭に浮かぶ。子供は母に向かって、発見を告げる。子供にとってそれは一大事なのだが、親からしたら取るに足らない些事である。それよりも、明日の洗濯が滞ってしまうことにしか興味がない。子供と大人の視点の違いを浮き彫りにし、それで良いのかと我々に投げかけている。

第四首

おにんにん制度始まる 犬は隅で震える できることは何もない 

(評)政治への無関心が招く悲劇を大胆に突きつける。「私には関係ない」と他人事でいる我々は、いつしか震える犬に成り下がってしまってはいないか。風刺とユーモアのバランスが歪な形で深層心理に影響し、独特な浮遊感をもたらしている。

第五首

最後、夜は溜息に消えて グラスのチェリー おにんにんから湯気 

(評)男女関係の難しさを小道具を巧みに使い表現した、大人の色気漂うビターな一作。ほんの少しのすれ違いが互いの溝を深め、改めて夜の長さに気付かされる。昨今、再流行をみせている80年代シティポップを短歌に取り込んだ意欲作。

さいごに

正直、「おにんにん」で五文字消費しているのが足枷となった感があります。

それでも、いや、だからこそ、やるしかなかったのです。

産みの苦しみよな。これこそが。

コメント欄にみなさんの詠んだ短歌を書き込んでいただけたら、次回の短歌記事で取り上げたいと思います。

覚悟の上、ご参加ください。

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3件のフィードバック

  1. こひな より:

    おにんにんの夏 自己掲示欲たからかに
    迎え撃つ敵 しぼむ冬

  2. 軟骨 より:

    おにんにん にぎにぎすると オチ〇ポス こうして神話が 生まれたのだ

    今度こそ やってみせます お祭りを おにんにん!! おにんにん!!

  3. ジョーカー, より:

    おーパイナポー!南国生まれの陽気な奴さ GunGun元気が湧いてくる 楽しい楽しい楽しい楽しいおーにんにん♪(初稿)

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